オーク

ミズナラ

ホワイトオーク

レッドオーク


オーク:和名ミズナラ

西洋では、堂々とした佇まいから「森の王」と呼ばれているナラの木、オーク材はヨーロッパに多く生育するため、最も多く使われ、アンティーク家具というとオークを思う人も多いと思います。

堅い割には彫刻や曲げ木などの加工がしやすいため、中世のころから家具材として非常に好まれて使われてきました。

オークは堅くい重いのが特徴のほか、虫の嫌がるタンニンを多く含んでいるためウォールナットなどよりも虫害にはあいにくいのです。そして、この強度を生かし、一般的な家具にも多く使われてきたほか、別の木材を使って突板、寄木細工を施される、高級家具の心材としても使われているのです。耐久性と耐水性に優れているため、昔からワインやウィスキーの樽、歴史的価値のある建物の柱やそのほか床にも使われてきたのです。しかし、イギリスでは1920年代にオークの病気がはやり、数が減少したため日本の北海道から輸入しました。今に残るイギリスの家具には北海道産のオーク(ナラ)が使われているんです。

大きく分けると種類が3種類ございます。(ミズナラ←アンティ―ク家具、ホワイトオーク、レッドオーク)時代よってミズナラの価格の高騰から始まり「ホワイトオーク:主に北米(樽に使われる)」、「レッドオーク:主に北米(水漏れを起こす為、樽には使われない)」がつかわれるようになってまいりました。

 

オークには切り出し方によって木目の見え方が違います。

オークらしい不規則で力強い山形の木目。重厚感のある模様です。「板目」

丸太の外側から縦に切り出していく方法で、量も多く取れます。価格的にもお手頃。

 

シンプルな真っ直ぐの模様で、収縮や反りが出にくいです。「柾目」

中心近くから切り出しており、高樹齢の大木でないと大きな板が取れません。

切り出していくと最終的に角の部分が余り、板目より多く木材を切り出すことも難しく、板目よりも高価です。

オーク材特有の木目で上質なオークを使っている証拠でもある「虎斑」
柾目を切り出す際、柾目の木目を横切るような縞状の虎の毛のように見える杢目が出てくる時があります。

美しいだけだはなく、湿気や乾燥にも強くて反りがほとんどなく、頑丈な部分です。
取れる量も少なく、貴重なもので上質なオークを使っている証拠です。

この杢目のオークを家具の構造にも使われていることもあります。オークの中でも狂いや反りがない部分だからこそ使っており、ヨーロッパの高品質で丁寧な家具つくりへのこだわりが伺えます。

 

オーク材の家具の色は明るい黄色っぽいものや黒いもの、茶色いものまで様々です。。

もともとの色は薄いベージュといった色をしておりますが、その時代の流行や制作される家具の様式によって塗装される色の濃淡が変わってきました。

例えば、ゴシック・リバイバルが流行した時代は彫刻が多く施され重厚なデザインで色も黒い色が主流になりました。その後のアーツ・アンド・クラフツの時代に入ると家具のデザインもシンプルになり色も薄くなりました。