1890年代アルモワール      ルイ15世様式

1890年代

ウォールナット

まるで神々の宿る巨木から彫りだされたかのような19世紀後半のアルモワール。265㎝を超える迫力の大きさと豪華な彫刻が見る人を驚かせ、心までが豊かになる。上質な材を使用して細部にまで凝ったおつくり。装飾性の高いこの巨大なアルモワールは華やかなフランスのシャトーの寝室や客室を豪華に演出し、大切に使われてきたことでしょう。

豪華な彫り

誰もが驚く迫力のある見事な彫りは、手間かかった職人の技。ルイ15世様式で同じみのロカイユとバラの彫刻でたっぷりと飾られている天蓋部分。270ほどのトップは少し角度がつけてあり、前に立つとアルモワールに見下ろされているかのよう。これだけの高さでグレード感のあるアルモワールは、お屋敷やシャトーの部屋に飾ってあったことを物語らせてくれます。

丁寧な彫刻

この家具そのものが大きいため、各パーツの彫刻が豊かに表現されているところもこの品の魅力でしょう。細かな装飾の中に時おり、バラが添えられており、なんだか幸せな気持ちにさせてくれます。

ロココとは、、、

イタリアのバロックとフランスのロカイユからの造語。

ロカイユとは、、、

「岩のようにでこぼこした」の意味。

ルイ15世様式(ロココ)を代表する装飾です。豪華な演出として建物の内装や装飾部分に使われております。人工洞窟の岩と貝殻の複合体と言われております。

上質な家具の証拠

背面側に向かって緩やかなカーブをつけて広がるデザインが大きな家具でありながら優雅で華やかな印象を与えてくれております。構造体には堅く分厚いオークが使われおり、その上にウォルナットの下地、ウォルナットの化粧張りがされております。ひし形の模様を描くように張り合わせてあるウォルナットの突板はその美しい木目を最大限に引き出すことができています。突板の下地にはウォールナットの無垢材が使われております。これは狂いが少ない材質を生かした丁寧な家具つくりの証。これにより時間がたっても表面の化粧張りが状態よく保たれているのです。

実用性

このアルモワール大きなミラーがございます。こちらは多くは寝室やゲストルームに置かれており、姿見の役割。装飾だけではなく、収納力に優れており高ささえクリアできれば一生ものの収納家具としてそばに置いておけますね。ものによってはミラー部分をグリージュ(ネット)やガラスに変えられており、見せる飾り棚としても使われております。人々の生活様式に柔軟に対応できる、装飾を兼ねた魅力あふれる家具です。


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