1880年代 ベッドフレーム     ローズウッド ルイ15世様式

19世紀後半(1870~1880年代)

ローズウッド

材は唐草三大銘木のローズウッド(紫檀)。新鮮な切り口からはバラの香りがバラの香りが漂うためそう呼ばれる。堅牢で緻密な材質のローズウッドは、磨くことでより一層、煌めくような艶が現れる希少材。

高級木材を使用、堅い材での豊かなデザイン性と装飾性を持つこちらのベッドフレームから、立派なお屋敷の寝室を設えていたのであろう事が伺えます。

しっかりと厚みのあるフレーム、重さのあるそれぞれのパーツからも上質な家具であることを物語っております。。。

暗紫色の美しい杢目のローズウッドの化粧張り、それを囲むかのような彫りの数々。細かいところの装飾まで堅い材が彫り込まれているのです。当時の職人の技術の高さや拘りを感じます。ヘッドボードには迫力のあるロカイユ、フッドボードにはハート型にローズのガーランド装飾からは甘い香りが漂ってくるかのよう。この素晴らしい装飾性は誰もを魅了してきたことでしょう。そしてこれからも。。。

彫りの施された分厚いサイドレールは優雅にカーブを描いて。華麗な美しさを放つロココ様式の魅力を実感できる工芸品クラスの美しいベッドフレーム。現在では入手困難となったローズウッドから作られたこちらの逸品、その豪華な佇まいは、プライベートルームを格調高く、華やかに演出してくれることでしょう

ロココ様式の装飾

18世紀のフランスに花開いたのロココ様式は、曲線を多用した優雅で豪華絢爛な装飾が特徴です。ベッドヘッドボードには大きく迫力のある見事なロカイユ。貝殻のモチーフにアカンサスや花が絡み合いながら。。。フッドボードの膨らみあるハート形のモチーフに添えられた薔薇の装飾からはかぐわしい香りまでもが漂ってきそうです。絵のように美しいベッドフレーム、ルイ15世の華やかな栄華を語っているかのようです。

分厚く重いパーツ

ヘッドボード、フッドボード、サイドのレールは分厚く、ずっすりと重く、希少材を使った上質な家具であることが伝わります。150年が経ったこれからも寝具として安心して使っていけることでしょう。

彫刻飾りが施され、優雅にカーブを描く、立派なサイドレール。迫力のあるパネルは曲線を描きながら大きく広がり。。。優雅な印象のカブリオールレッグも立派なフレームに合わせて大きくがしっりとし、彫りの深い彫刻で。。。上質でエレガントな雰囲気を全体で表現しております。

堅く緻密な材への彫り

銘木ローズウッド、その木質は緻密で重硬。そのため加工は難しく。。。そんな銘木を使って作られたこちらのベッドフレームは細部まで彫りが入っており、当時の家具職人の技術の高さや拘りを感じます。

希少な材を使ってこれだけ手をかけて作られたベッドフレームは上質な家具であることを語っております。また暗紫色で濃淡の強い杢目が魅力のローズウッド。パネルとサイドレールはそんなローズウッドを使った化粧張りで。

このベッドフレームは、その魅力を余すことなく堪能させてくれます。