1880年代ベッドサイドテーブル ローズウッド ルイ15世様式

19世紀後半(1870~1880年代)

ローズウッド

高級木材で知られるローズウッドで作られた、優雅なおつくりの逸品。

分厚い天然の赤い大理石とのローズウッドの深い色合いの組み合わせがラグジュアリーな雰囲気を漂わせるております。
緻密で堅牢な木肌は磨くほどに艶を増し、滑らかな光沢を放つ銘木ローズウッド。
暗紫色で濃淡の強い杢目が表現する模様は、人知及ばぬ自然の美に属する存在です。

ローズウッドで化粧張りを施されたサイドは、中央に向かって緩やかにカーブを描く。そのボディには丁寧な彫りがたっぷりと施さております。天板上には装飾を兼ねた美しい棚がより優雅で格調高い雰囲気に。

ローズウッドは堅く加工が難しくうえ、長い時間乾燥させなければなりません。

そんな無垢のローズウッドを使い、見事な彫刻を彫りだし、手間をかけて作られたこちらのナイトテーブルは、上流階級の人に特注された証拠とも言えるでしょう。

現在ではワシントン条約に登録され入手困難となったローズウッド。

格式高いお屋敷で使われていたことを物語っているかのような滅多に出会うことのできない特別なナイトテーブル。
希少な木材を使い、職人による手間のかかる仕事がなされた価値ある逸品です。

 

※こちらのベッドサイドテーブルにはお揃いのローズウッドの大きなベッドフレームがございます。セットで残る素晴らしい逸品に出会えたことは奇跡かもしれません。是非どちらも揃えてお屋敷のベッドルームを再現してははいかがでしょうか。(ベッドフレーム詳細準備中です。)

豊かな彫り込み

木材の中でも重たい部類に入るローズウッド。その木質は堅牢で加工が難しいのです。

こちらの家具のは、そんなローズウッドでも職人が丹念に彫刻を施しました。目を引く扉中央のロカイユの装飾、渦を巻く上部のロカイユ、小さな花やアカンサスといった自然素材のモチーフが丁寧に表現されております。

上部には装飾を兼ねた冠のような棚が設けられております。デコラティブな彫りは家具を華やかに印象付けてくれております。

波打つ側面

希少なローズウッドが使われていることは特別なことですが、それだけではございません。こちらの家具は側面が緩やかに膨らんでいるのです。このようなつくりはルイ15世様式の家具の中でも装飾性のあるものやグレードの高い家具にみられます。希少な材を使い手間をかけて作られた、こちらの家具は当時からの高級品であったことが伺えます。

 

 

天然大理石

本体上部ホワイトとレッドの大理石。カーブを描いた厚く重い大理石は優雅な印象。ベッドサイドに飾られるこちらの家具はピッチャーなども置かれ濡れることもあったでしょう。濡れても安心なよう天板の大理石は装飾性だけではなく実用性も兼ねているのです。

ロカイユの装飾が目を引く扉を開けると内側にも白い大理石が張られております。当時の保温庫としての役割がございます。

 

ローズウッド

ローズウッドは新鮮な切り口からバラの香りがするといわれる銘木。
緻密で堅牢な木肌は磨くほどに艶を増し、滑らかな光沢を放ちます。
暗紫色の濃淡の強い杢目が表現する大胆な模様をしております。

堅く加工が難しく上、長い時間乾燥させなければなりません。乾燥した木質は、非常に安定性が高く、ヤニが含まれるため虫害にもあいにくく、更に腐朽性にも優れております。

家具だけではなく楽器や美術製品等、古くから高級材として使われてきました。